ブックタイトル平成27年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査 報告書

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概要

平成27年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査 報告書

テーマ2…………運動時間の増加運動時間の長い児童生徒の特徴運動時間の長い児童生徒の特徴をみるため、1週間の総運動時間が「420分以上」の児童生徒の質問紙調査の回答状況と全国平均とを比較して分析した。運動が好き1週間の総運動時間が「420分以上」の児童生徒の回答率と、全国平均との差が大きい項目としてあげられるのは、小・中学校の男女ともに「運動が好き」という項目であった(図2-1)。運動時間の長さは、小・中学校の男女とも、「運動が好き」という意識とのかかわりが非常に大きいといえる。児童生徒の運動時間の増加のために、運動に対する児童生徒の肯定的な意識を高める工夫が大切であることがわかる。家庭とのかかわり家庭とのかかわりに関する調査項目では、小・中学校ともに、1週間の総運動時間が「420分以上」の児童生徒は、「家の人からの運動のすすめがある」「家の人と一緒に運動を行う」「家の人と一緒にスポーツを見る」「家の人と一緒に運動・スポーツの話をする」と回答した割合が、全国平均より高かった(図2-2)。このうち、特に、1週間の総運動時間が「420分以上」の児童生徒と全国平均との回答率の差が大きかったのは「家の人と一緒に運動・スポーツの話をする」で、中学校男子を除き、全国平均を約14?23ポイント上回った。このことから、家の人からの運動のすすめや、家の人と運動について会話を交わすことは、児童生徒の運動時間に一定の影響を与えているとみることができる。また、家庭とのかかわりについては、小学校と中学校で異なる結果が現れた項目についても注目したい。「家の人と一緒に運動を行う」や「家の人と一緒にスポーツを見る」については、小学校に比べ中学校では大きく減っており、1週間の総運動時間が「420分以上」の生徒の回答率と全国平均との差についても、小学校ほど大きな違いはみられなかった。これらの結果は、小学校に比べ、[図2-1] 1週間の総運動時間が420分以上の児童生徒の「運動が好き」の割合(%)100908070605040302010089.2420分以上男子74.0小学校全国平均79.4女子56.572.1男子64.8中学校65.0女子48.1中学校では、家庭とのかかわり以上に、運動部活動や地域のスポーツ活動などを通じた運動機会が、運動時間の大きなウエイトを占めるようになることが要因のひとつであると考えられる。小・中学生の状況に鑑み、小学校では、家庭に対し、児童の体力の向上への理解を啓発する取組が有効となろう。中学校では、家庭への働きかけを行いつつ、仲間とともに運動を行うための環境を整えたり、地域における体育的行事との連携を図ることなど、中学生の状況を踏まえた取組が有効であると考えられる。食事・睡眠・運動の大切さを理解している1週間の総運動時間が「420分以上」の児童生徒は、自分が健康でいるために、「食事・睡眠・運動」がそれぞれ同じように大切であると回答する割合が高かった(図2-3)。一方、1週間の総運動時間が「0分」の児童生徒についてみると、自分が健康でいるために「睡眠・食事」は大切であると多くが回答したものの、「運動」が大切であると回答した割合は「睡眠・食事」に比べ少なかった。これらの結果から、運動時間の短い児童生徒には、運動を習慣化する上で、運動の「大切さ」を十分理解させることが重要であるといえる。「運動の大切さ」についての理解を促す指導や、保健領域との連携をより深めた指導などの工夫が期待される。44/第2章分析結果と取組事例(平成27年度)