ブックタイトル平成27年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査 報告書
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平成27年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査 報告書
テーマ2小学校…………運動時間の増加体育的な活動を連動させ、子供を運動に誘う環境をつくる児童生徒の運動実施状況の二極化の改善策として「1週間の総運動時間60分未満の児童の減少」があげられる。ここでは、体育的な活動の中心である体育の授業の充実をきっかけとした運動の日常化の取組を行った結果、児童の総運動時間が増加し、体力・運動能力の向上が学校生活にも好影響をもたらした事例を紹介する。「チーム学校」として取り組む茨木市立中条小学校は、市教育委員会・地域等と連携して取り組み、1週間の総運動時間が大きく増加した学校である。その背景には「時間・空間・人材」を効果的に活用し、協働する教職員集団の存在があった。同校は体力の向上の最大要因に「楽しい体育の授業」をあげている。指導に関する課題改善研修を行ったり、日常的に情報を共有したりして、教職員が協働して授業づくりに取り組んでいる。また、陸上運動の「授業」をきっかけとして「学校の運動会」、そして、「市の連合運動会」と続く「story」を大切にし、目標を立て仲間と継続して運動に取り組み、達成感を味わう機会をつくっている。さらに、本調査結果を踏まえた取組をHPで家庭・地域等に情報提供するとともに、地域と連携して「放課後子ども教室」を活用し多種多様な運動の機会を提供している。このように「チーム中条」は、教職員が協働して指導し、ともに外で取組のポイント●教職員が協働し、家庭や地域と連携して、「チーム学校」として取り組む。●体育の授業と運動遊びを連携し、運動に誘う。●児童のニーズに応じた運動ができる環境をつくる。遊び、地域人材が運動遊びの機会を提供することが、総運動時間の増加につながっている。運動遊びを充実させる多度津町立四箇小学校では、体育学習の成果を見取ることができる評価カードを活用している。全校児童共通のなわとびカードは、休み時間等のなわとび遊びを盛んにし、児童は意欲的に運動する。さらに、児童が運動に取り組んだ結果や姿勢を認め励ます機会をつくり、達成感を味わうことで運動意欲を高めている。このように同校は、授業から日常の運動遊びまでを含む「指導と評価を一体化したシステム」が構築され効果的に活用された事例と言える。また、同校は「ゲーム・ボール運動」領域の授業と連携して運動遊びを充実させるための四箇小プランをつくり、運動を楽しむ機会を広げている。このプランに基づき、体育的な活動の連携のほか、授業準備等の効率化や、共通実践をしてボールゲームの授業を改善することにより、児童が運動の楽しさを味わえるようにしている。さらに、児童がやってみたいと思うようなボールゲームの紹介や場の提供をしたり、多種多様な貸出用ボールを準備したりして、児童を運動に誘う環境をつくっている。児童のニーズをもとに運動の環境をつくるpoint高知市立横浜新町小学校は、体力合計点の平均値のほか、質問紙「運動やスポーツは大切」の好意的回答も高い。その要因として「学び合い」の場を体育の授業に効果的に活用していることがあげられる。日常的に学習課題と学習のゴールを明示し、意図的な学び合いの場を設定した授業を行い、児童が思考力・判断力等を発揮して技能を高め合い、「わかる・できる」喜びを共有できるようにしている。さらに、児童の動線に合わせた場所に、休み時間等に自由に使用できる用具が配置されている。児童のニーズに応じて「いつでもどこでも」運動できる環境づくりは、運動習慣の形成につながっている。学校関係者には、児童に体育の授業で運動の楽しさを体感させるとともに、仲間たちと継続して運動に親しむ「story」を共有できる魅力的な環境をつくることにより、学級や学校全体で、児童の運動習慣の定着に向けた取組を期待したい。48/第2章分析結果と取組事例(平成27年度)