ブックタイトル平成27年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査 報告書

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概要

平成27年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査 報告書

テーマ3小学校…………体力・運動能力の向上主体的に運動に取り組む児童の育成を支える学校・家庭・地域本調査結果において、総合評価D及びEの児童の割合が一定層存在しており、このことは、積極的に運動する児童とそうでない児童の二極化の問題や運動やスポーツに対して肯定的な感情をもてない児童の割合に影響していると考えられる。ここでは、児童の主体的な活動や学校・家庭・地域との連携を通して、総合評価に大きく改善がみられた学校の具体的な取組を紹介する。体育専科教員の配置と運動遊びの充実を図る豊後高田市立高田小学校では、体育専科教員と、学級担任とのTTによるきめ細やかな体育学習の指導と外遊びの充実が図られている。特に、早朝から運動場や中庭の遊びの環境を整えたり、児童の自主的な遊びの時間以外に、多種多様な運動遊びを取り入れた「体力チャレンジタイム」を設定したりしており、体育専科教員を中心に「チーム高田小」を合言葉に全教職員の協力体制が構築されている。また、「てくてくとくとく運動」や体育的行事において家庭や地域と連携した積極的なかかわりが根付いており、児童は、保護者や地域の方に見守られ、支えられていることを肌で感じることができている。これらの背景から、児童の「もっとやりたい」「できるようになりたい」など運動・スポーツに主体的に取り組む気持ちの醸成が図られ、積極的取組のポイント●きめ細やかな体育授業の充実と運動遊びの環境を整える。●大学との連携により、体育の授業や体育的活動の充実を図る。●学校・家庭・地域が一体となり、体力の向上に取り組む。●体力の向上への課題を明確にし、それを解決するための環境を整備する。に運動に親しむ習慣が定着している。大学と連携する津山市立院庄小学校では、「小・大連携プロジェクト」を活用し、多くの大学生が体育の授業や体育的活動に参加している。体育の授業では、大学生が児童に上手な見本を見せたり、励ましや称賛の声をかけたり、丁寧な個別指導を通して、児童の意欲を引き出している。これらの実践により、児童は運動・スポーツを通して、充足感や自己有用感を感じ、運動を苦手に感じている児童も目を輝かせて運動やスポーツに取り組むことができている。学校・家庭・地域が一体となって支援する伊万里市立山代東小学校では、通年で各種スポーツ大会に積極的に参加するとともに、スポーツ少年団等への参加を奨励し、学校・家庭・地域が一体となった取組が定着している。各大会の参加に向け、体育部教員を中心に全教職員が指導に当たるとともに、放課後や休日の活動に、保護者も積極的にかかわっている。また、基本的な生活習慣の確立のための継続的な指導を行っており、「生活振り返りカード」を活用して、家庭での生活改善を促している。これらの取組により、児童が積極的にスポーツに取り組む風土が定着し、それぞれの目標に向かって伸びていこうとする力が育っている。課題解決のために環境を整えるpoint長野市立川田小学校では、本調査において、体力合計点及び体力総合評価が飛躍的に向上しており、中でも「ソフトボール投げ」の記録が大きく伸びている。その背景として、地域のスポーツ少年団等の活動が盛んであるとともに、全校マラソンや児童会主催のドッジボール大会の取組を工夫している。特に、ドッジボール大会は、用具や対戦方法、練習方法の工夫などを行い、全校児童と教職員が一体となって盛り上げており、児童が日常的にボール遊びに親しむことができる環境が整っている。児童は自由な外遊びの中で、仲間とかかわり、たっぷり汗をかき、様々な動きを獲得している。「時間・空間・仲間」に加え、教員集団が目標をもち、魅力的な仕掛けを「ひと手間」(4つ目の間)として加えていくことが鍵となる。68/第2章分析結果と取組事例(平成27年度)