ブックタイトル平成27年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査 報告書

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概要

平成27年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査 報告書

中学校授業改善、運動部活動の充実により体力の向上を図る!事例報告のまとめ健康や体力は全ての活動の源である。しかし、体力の向上だけをねらった、画一的な取組では長続きはせず、生涯にわたって運動に親しむことにはつながらないだろう。地域や学校、生徒の実態に即してひと手間かけた取組が必要である。ここでは、平成21年度より平成27年度の経年変化において、総合評価「AB-DE」の割合が飛躍的に伸びた学校の具体的な取組を紹介する。魅力ある授業づくりを実践する半田市立半田中学校では、数年前の学ぶ姿勢が整わなかった保健体育の授業への反省から、まずは、挨拶や整列など授業規律を整え、学ぶ意識の向上を図った。そして、授業者が互いに単元計画を持ち寄って教材研究を深めたり、オリエンテーションで「勢い」と「規律」のある授業づくりを提案したりすることで授業の質を上げていった。実際の授業では、生徒が意欲的に活動し、運動量が確保され活気に満ちた授業が展開されている。また、新体力テストの実施に関しては、昨年度より「新体力テスト週間」を立ち上げ、保健体育科教員が専門的な指導を行っている。測定結果は、有効活用するために三者面談で返却し、保護者や生徒と内容を共有している。西桂町立西桂中学校では、6年前の新体力テストの分析結果から、「体育の授業が楽しい」と答えた生徒が取組のポイント●魅力ある授業づくりを実践し、主体的に運動に取り組む資質を培う。●学校全体で運動部活動への指導体制を構築する。●地域や学校の実態に即し、連携して取り組む。少ないことに課題をもった。そこで、器械運動などの領域で、タブレットを活用し、動きの確認から「わかる」「できる」の成功体験を数多く経験できるよう、授業改善に取り組んだ。仲間とともに試行錯誤しながら運動課題を解決する授業スタイルは、生徒の授業への興味や関心を高め、「授業が楽しい」と答える割合が大幅に増加した。東日本大震災の影響で外遊びや運動量の減少に危機感を抱いた田村市立船引南中学校では、授業の導入部分で「体力向上プログラム」を実施している。これは、コーディネーショントレーニングなどによって多様な運動を取り入れ、主運動に必要な体力要素にかかわる運動を行うことで「動ける体」をつくり、体力の向上を図ろうとする取組である。特色ある運動部活動を推進する船引南中学校では、通常の部活動のほかに、年間を通して活動する特設の陸上駅伝部がある。そこには、全校生徒の半数以上が所属し、ふだんの種目と違う運動に取り組むことから、運動量の確保や多面的な体力の向上が図られ、昨年度は、部員の約9割が新体力テストの総合評価の段階を上げる結果となった。半田中学校では、1年生が部活動全員入部、全校生徒の76%が、総合型地域スポーツクラブでの活動に参加するなど、運動やスポーツを行う時間が確保されている。また、全ての部活動に複数指導者を配置し、指導の充実とともに安全面の確保に努めるなど、指導体制がしっかりと構築されている。さらに、生徒の活躍をHPや廊下に掲示しており、新たな意欲の喚起につながっている。地域と連携した取組を行うpoint西桂中学校では、全校生徒が徒歩通学であり、学校まで40分かけて登下校している生徒もいる。恵まれた自然環境の中で、日常的に体を動かす機会が確保されている。また、地域のスポーツイベントに生徒が参加したり、学校の体育的行事に地域の協力を得たりするなど、学校と地域が深く連携している。地域の自然や人々との絆から、運動する場や機会が確保されていることが、体力の向上に結び付いていると考えられる。管理職を中心に、学校全体及び学校や地域が一体となって生徒のために取り組むことが重要であり、体力の向上だけではなく、生徒の様々な能力にその効果の波及が期待できる。分析結果と取組事例テーマ3体力・運動能力の向上/69