ブックタイトル平成28年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査報告書

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概要

平成28年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査報告書

はじめに>>>●分析結果と取組事例 これまでの調査結果からは、運動習慣(体育・保健体育の授業を除いた1 週間の総運動時間)が体力と関連すること、児童生徒の運動やスポーツ、体育・保健体育の授業に対する意識(運動やスポーツが好き・大切、体育・保健体育の授業は楽しい)が体力と関連することが明らかになっている。加えて、児童生徒の運動やスポーツ、体育・保健体育の授業に対する意識が運動習慣とも関連していることがわかっている。すなわち、体力の向上に関する取組では、体育・保健体育の授業における体力の向上の直接的な取組だけでなく、運動の習慣化、そして運動やスポーツに対する肯定的な意識を高めるような取組も重要であるといえる。 さらに本年度は、新規の調査質問として、「ものごとを最後までやり遂げてうれしかったことがある」(達成感)、「難しいことでも、失敗を恐れないで挑戦している」(挑戦)、「自分には、よいところがあると思う」(自己肯定感)の三つの心理的側面の項目を設定し、その分析結果から運動習慣と心理的側面、体力と心理的側面の間に関連性が認められた(p.29 参照)。 このように、「運動やスポーツ、体育・保健体育の授業に対する意識」、「運動習慣」、「体力」、「達成感、挑戦、自己肯定感に関する心理的側面」は相互に関連し合っており、体力の向上を目指した取組には多様なアプローチが求められる。そして体力の向上はそれ自体が目的であると同時に、体力の向上に起因する様々な波及効果も期待できると考えられる。体力の向上を目指した多様なアプローチ 本年度は、児童生徒の実態、学校と教育委員会の体力の向上に関わる取組の実態を把握するとともに、学校におけるどのような取組が児童生徒に好影響を与えているのかを探ることを目指した。その際に、児童生徒の体力の向上だけに限定せず、児童生徒の運動やスポーツ、体育・保健体育の授業に対する意識、運動習慣、達成、挑戦、自己肯定感に関する心理的側面の変化を含めた分析を行った。また、体力の向上に取り組んで成果が見られた学校や教育委員会に対して訪問取材を実施した。本章では、テーマを、授業に関する取組、授業以外の取組、教育委員会の取組の三つに分け、その具体的な取組事例を紹介する。体力運動習慣運動やスポーツ、体育・保健体育の授業に対する意識達成感、挑戦、自己肯定感に関する心理的側面※ 矢印は関連していることを意味する。22 | 第2章 分析結果と取組事例(平成28年度)