ブックタイトル平成28年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査報告書

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概要

平成28年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査報告書

テーマ●授業改善で子供の体力や意識の向上において成果が見られた児童生徒の特徴・学校の取組1>>>26 | 第2章 分析結果と取組事例(平成28年度)授業で話し合う活動を行っている児童生徒は、総合評価ABの割合が高い傾向 学校質問紙(小学校)の「ふだんの体育の授業では、児童同士で話し合う活動を取り入れていますか」という質問に対して、「全く取り入れていない」と回答した小学校では運動やスポーツをすることが「ややきらい・きらい」と回答した児童の割合が高かった。 また、児童質問紙の同じ質問に対して、「行っている」と回答した児童の総合評価AB の割合が高く、「行っていない」と回答した児童の総合評価DE の割合が高い傾向にあった(図1 - 1)。 学校質問紙(中学校)の「保健体育の授業では、生徒同士で話し合う活動を取り入れていますか」の質問に対して、「全く取り入れていない」と回答した中学校では、運動やスポーツは「あまり大切ではない・大切ではない」と回答した生徒の割合が高かった。また、生徒質問紙の「ふだんの保健体育の授業では、友達同士やチームの中で話し合う活動を行っていますか」の質問に対して、「行っている」と回答した生徒の総合評価AB の割合が高く、「行っていない」と回答した生徒の総合評価DE の割合が高い傾向にあった。分析結果からは、教員が体育・保健体育の授業において児童生徒同士で話し合う活動を取り入れることが児童生徒の運動やスポーツに対する肯定的意識を高め、体力の向上に寄与する可能性があることが示唆された。「学習指導要領」の趣旨を十分に理解しつつ、児童生徒同士の主体的な関わり合いを促すことは運動やスポーツに対する意識や取組姿勢を改善し、体力の向上に貢献していると言える。各学校においては、主体的な関わり合いを促すことができるような授業改善への取組を期待したい。授業を通して児童生徒自らが工夫することが体力の向上につながる可能性 学校質問紙の「体育・保健体育の授業で努力を要する児童生徒がいる場合に、どのような取組をしていますか」の質問に対して、「特にしていない」と回答した学校では、児童生徒の授業において運動やスポーツ及び体育に対する肯定的な回答が少なかった。 体育・保健体育の授業で「できなかったことができるようになった」きっかけとして、「授業中に自分で工夫して練習した」と回答した児童生徒は、総合評価AB の割合が高く、DEの割合が低かった(図1 - 2)。 このような傾向に基づくと、体育・保健体育の授業で努力を要する児童生徒がいる場合に、教員が具体的な取組を行わないことは運動やスポーツ及び体育に対する否定的意識を有する児童生徒を増やす可能性があ授業のどんな取組が、意識を向上させているか学校における取組は体力の向上だけに限定されることなく、児童生徒の意識の変化に結び付く取組であることが重要である。ここでは、授業等の工夫・改善と児童生徒の運動やスポーツ、体育・保健体育授業に対する意識との関連について分析した。[図1-1] 授業で話し合う活動と総合評価の関連6.010.114.820.516.823.026.727.733.134.533.230.529.023.018.515.615.19.56.85.7●男子行っているときどき行っているあまり行っていない行っていないA B C D E0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100(%)小学校[図1-2] 体育の授業で「できなかったことができるようになった」きっかけと総合評価の関連5.35.26.07.09.210.17.58.77.725.916.316.616.817.918.919.720.420.420.528.933.133.733.033.132.232.635.033.735.325.829.429.228.927.525.825.025.825.425.613.715.915.415.414.413.912.511.411.810.95.7●男子できるようになったことがない友達に教えてもらった授業中に先生に個別にコツやポイントを教えてもらった先生や友達のまねをしてみた自分に合った場やルールが用意された授業外の時間に先生に教えてもらった授業中に自分の動きをさつえいしたビデオを見た授業外の時間に自分で本を読んだりビデオを見たりした授業外の時間に自分で練習した授業中に自分で工夫して練習したA B C D E0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100(%)小学校る。一方、教員が具体的な取組を行った場合には、児童生徒自らが授業中に工夫して練習するようになる可能性があり、体力の向上につながると考えられる。