ブックタイトル平成28年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査報告書

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概要

平成28年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査報告書

第2章 分析結果と取組事例テーマ1 授業改善で子供の体力や意識の向上において成果が見られた児童生徒の特徴・学校の取組授業改善で子供の体力や意識の向上において成果が見られた児童生徒の特徴・学校の取組| 27分析結果のまとめ日常生活への活用の意識が運動時間の長さに影響 学校質問紙の「体育・保健体育の授業では、児童生徒同士で話し合う活動を取り入れていますか」の質問に対して、「全く取り入れていない」と回答した学校では1週間の総運動時間が60分未満の児童生徒の割合が高く、420 分以上の児童生徒の割合が低かった。 また、同じ質問を児童生徒の視点から回答した結果では、「ふだんの体育・保健体育の授業で友達同士やチームの中で話し合う活動を行っている」と回答した児童生徒はほかの児童生徒と比べて1 週間の総運動時間が多かった。さらに、「体育・保健体育の授業で学んだことを、授業以外の時にも行ってみようと思いますか」の質問に対して、肯定的な回答(そう思う・ややそう思う)をした児童生徒は否定的な回答をした児童生徒と比べて、1 週間の総運動時間が60 分未満の割合が低く、420 分以上の割合が高い傾向にあった(図1 - 3)。 「体力テストの結果や体力の向上について、自分なりの目標を立てていますか」の質問に対して、「目標を立てている」と回答した児童生徒は「目標は立てていない」と回答した児童生徒よりも1 週間の総運動時間が長かった。 分析結果からは、児童生徒が友達同士やチームの中で話し合う活動ができる体育・保健体育の授業は、児童生徒の体力に対してだけでなく、運動時間に対しても影響している可能性があることが示唆された。そして、新体力テストの結果や体力の向上について児童生徒に目標設定を促すことや、授業で学んだことを授業以外の場面で活用することを促すことは運動時間の増加、そして運動の習慣化につながると考えられる。授業の工夫・改善が、運動時間の二極化の解消につながる可能性 学校質問紙(中学校)の「保健体育の授業の冒頭で、その授業の目標(目当て・ねらい等)を生徒に示す活動を取り入れていますか」と、学校質問紙(小学校)の「体育の授業では、児童同士で話し合う活動を取り入れていますか」の質問に対して、「全く取り入れていない」と回答した学校では、1 週間の総運動時間が60 分未満の児童生徒の割合が高かった。児童生徒質問紙の同じ質問に対して、「目標が示されていない」や「話し合いを行っていない」と回答した児童生徒は、1 週間の総運動時間が60 分未満の割合が高かった。こうした分析から、中学校においては授業の目標を示すこと、小学校においては授業で児童同士の話し合い[図1-3]  「体育の授業で学んだことを、授業以外の時にも行ってみようと思うか」と1週間の総運動時間との関連[図1-4] 授業の工夫・改善と1週間の総運動時間との関連0分1分以上60分未満60分以上420分未満420分以上13.9 5.5 18.1 62.422.2 5.5 19.2 53.213.4 5.3 17.4 63.922.5 5.6 19.7 52.211.7 5.0 17.4 66.030.4 6.2 20.1 43.217.1 67.04.711.327.1 6.1 20.4 46.4●女子示されている示されていない行っている行っていない行っている行っていない行っている行っていない目標振り返り助け合い0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100(%)話し合い中学校授業の工夫・改善と、運動時間との関係児童生徒の運動時間と体力は密接に関連しており、児童生徒の運動の習慣化を促進する取組は体力の向上の取組と同様に重要である。ここでは、どのような授業等の工夫・改善が児童生徒の運動時間の増加に影響しているのかを教員の視点と児童生徒の視点の両面から探った。そう思うややそう思うあまりそう思わないそう思わない369.5450.3330.3256.3212.1平均値(分)全国●女子0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100(%)52.1 42.14.21.78.6 60.0 27.83.69.0 13.7 57.4 19.919.3 15.3 49.2 16.1小学校1分以上60分未満60分以上420分未満420分以上0分を促すことが二極化の解消につながる可能性があると考えられる。