ブックタイトル平成28年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査報告書

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概要

平成28年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査報告書

テーマ●授業改善で子供の体力や意識の向上において成果が見られた児童生徒の特徴・学校の取組1>>>28 | 第2章 分析結果と取組事例(平成28年度)運動が苦手な児童生徒向けの取組が、体力合計点を押し上げる 学校質問紙の「運動・スポーツが苦手(嫌い)な傾向にある児童生徒向けの取組、または性別に応じた取組を現在行っていますか」の質問に対して、「行っている」と回答している割合は、体力合計点が上位10%の学校において、下位10%の学校と比べて高かった。 特に小学校においてその差が大きく、女子では体力合計点が上位10%の小学校では、約3分の2にあたる、66.4%が「行っている」と回答した。一方で、下位10%の小学校では、行っていると回答したのは、50.8%にとどまった。 これまでの調査結果から、運動やスポーツに対する意識(得意・苦手や好き・嫌い)が体力と密接に関連していることがわかっている。体力合計点の高い学校では、運動やスポーツが苦手(嫌い)な傾向にある児ボールを投げる(腕の力を使う)運動頻度が、ボール投げ(握力)に影響 「放課後や学校が休みの日に、ボールなどを使って投げる運動をすることがありますか」の質問に対して「よく行う」と回答した児童生徒のボール投げの平均値は「全く行わない」と回答した児童生徒と比べて高かった。そして、「放課後や学校が休みの日に、鉄棒やうんていなど腕の力を使う運動をすることがありますか」の質問に対して「よく行う」と回答した児童生徒の握力の平均値は「全く行わない」と回答した児童生徒と比べて高かった。 また、「放課後や学校が休みの日に、運動部活動や地域のスポーツクラブ以外で、運動(体を動かす遊びをふくむ)やスポーツをすることがありますか」の質問に対して、「よくある」と回答した児童生徒のボール投げと握力の平均値はほかの児童生徒と比べて高かった。同様に学校質問紙「平成27 年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果を踏まえて授業等の工夫・改善を行いましたか」の質問に対して「行った」と回答した学校のボール投げと握力の平均値は「行わない(行う予定はない)」と回答した学校と比べて高かった。ボールを使って投げる運動や腕の力を使う運動を授業以外に経験するだけでなく、放課後や学校が休みの日に、様々な運動やスポーツを経験することや、調査結果を踏まえた授業等の工夫・改善もまた、ボール投げと握力の記録に影響しており、ボールを投げる運動や腕の力を使う運動だけでなく、運動やスポーツ全般の取組がボール投げと握力を含む体力・運動能力の向上に寄与している可能性があると言える。体力・運動能力の高い小学校・中学校の取組体力合計点が高い学校における特徴的な取組を探ることは、体力合計点の低い学校の体力の向上に関する取組を見直す上で役に立つと考えられる。ここでは体力合計点上位校の特徴を分析した。また、近年低下傾向にある握力とボール投げの記録と関連する要因についても分析を試みた。[図1-5] 運動・スポーツが苦手(嫌い)な傾向にある児童生徒向けの取組や性別に応じた取組実施率の、体力合計点上位10%の学校と下位10%の学校の比較上位10% 下位10%小学校男子小学校女子中学校男子中学校女子53.250.858.1 58.262.666.462.9 63.45055606570実施率(%)45[図1-6] 授業等の工夫・改善の実施とハンドボール投げの平均値との関連11.011.512.012.513.020.720.112.912.4●男子中学校19.0行った行わない(行う予定はない)19.520.020.521.0(m)● 女子行った行わない(行う予定はない)(m)童生徒を対象に学校がより積極的に取組を行っている様子がうかがえた。そして、その取組は保健体育教員が配置され、男女別に授業が展開されることが多い中学校よりも、小学校において成果が得られていると考えられる。