ブックタイトル平成28年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査報告書
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平成28年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査報告書
テーマ●授業改善で子供の体力や意識の向上において成果が見られた児童生徒の特徴・学校の取組1>>>取組のポイント●運動の楽しさ、特性に触れるような体育の授業を目指す●全教員が協力して、意図的、計画的、継続的な授業改善を行う●運動に親しむ場や環境を工夫し、児童に運動への意識付けを行う●運動の日常化を目指し、地域と協力しながら子供たちの自己肯定感を育む● 運動特性の吟味とICTの活用で授業づくり 広島県東広島市立西条小学校では、体育専科教員を中心に日々の授業改善を図っている。特に、子供たちが運動することの楽しさを味わえるように、運動の特性を吟味した授業づくりを行っている。「できる」だけでなく、「わかる」ことも大切にするために、タブレットや電子黒板を用いたICT の活用を積極的に取り入れて協働的な学びを実現させている。動画を見ながら運動技術を学習し合い、「わかってできる」授業実践が実現している。こうした授業改善は、安定した学級経営にもつながり、児童の運動の日常化や自立的な生活・学習に生きていると考えられる。● 体系的カリキュラムから運動の日常化を図る 千葉県佐倉市立西志津小学校では、全職員で意図的、計画的、継続的な授業改善に取り組んでいる。特に、学校目標を達成させるという視点から体育科のカリキュラムを構想し、学校行事との関連性をもたせているところが特徴的である。運動会も体育学習の延長線上に位置付けており、授業で学んだ成果を行事で発揮するサイクルが生まれている。また、食育にも力を入れている。食の大切さを扱う授業を取り入れ、給食指導と関連させながら、体系的な習慣化を試みている。こうした日常的な授業改善や取組から、運動することや自分の体に興味・関心をもち、体力の向上だけでなく活気ある学校生活が実現していると考えられる。● 教員の研修の充実から効果的な授業をつくる 福島県会津若松市立河かわ東ひがし学園小学校では、教員が「福島・運動身体づくりプログラム」の実施に向けて実技研修を受け、授業実践を重ねている。全教員が運動効果や児童が意欲的に活動する方法を学び、実施状況をお互いに確認し合うことで、学校全体で充実した体育学習が実現している。体育学習では、毎時間、児童一人一人が目当てを明確にもつことを大切にして、体育ファイルに記録していくことを通して適切なフィードバックが行われている。体育の授業に加え、始業前や休み時間を有効に活用し、学習カードを工夫して児童が前向きに取り組む姿勢を促している。こうした取組から、運動に親しむ意識が生まれ、体力の向上につながっていると考えられる。● 授業の充実と地域連携で自己肯定感を高める 秋田県鹿角市立八はち幡まん平たい小学校では、体育の授業開始時に「目当てとゴール」を確認し、授業の終わりに振り返りを行っている。そのため、一人一人が活動に対して見通しをもち目標を明確にした授業が展開されている。また、毎週全校児童が外に出て8 秒間走や青空マラソン、縄跳びチャレンジを行い、その後、自由遊びにつなげる活動を行っている。例えば、雲ていでのぶら下がりチャレンジ後、休み時間に雲ていで遊ぶ児童を増加させた実態がある。運動部活動への参加も多く、地域と教員が連携して日常的な運動への取り組みを支えている。さらにノーメディアデーの実施など家庭と地域とともに児童を育てる土壌があることから、運動が好きで自己肯定感が高い児童が育つと考えられる。 体力の向上に向けた取組の中で、日々の授業を改善することは重要である。体育の授業が楽しければ、児童は運動することが好きになり、日常化につながる。学校の特性を生かしながら教員が、児童とともによい授業や日々の活動を創造していくことが大切である。小学校体育授業の改善をもとにした日常の取組の充実体力合計点が高い傾向にある児童は、「運動が楽しい」「体育が好き」と感じている。児童のこうした意識を生むには、改善をもとにした学校をあげた取組が充実していることが重要である。授業の改善は、教員による創意工夫や継続的研修や研究、そして保護者や地域との連携によって実現する。30 | 第2章 分析結果と取組事例(平成28年度)