ブックタイトル平成28年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査報告書
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平成28年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査報告書
テーマ●授業以外で子供の体力や意識の向上において成果が見られた児童生徒の特徴・学校の取組2>>>● 運動量確保と児童の運動意欲を高める取組 東京都大田区立池ち雪せつ小学校では、のびのびと遊ぶことができるよう、PTA の協力を得て、放課後「校庭開放遊び」を実施しており、児童にとっては安全な居場所となっている。また、東京都が推進する「一校一取組」として、高学年では学級対抗の大縄跳びを実践しており、運動の苦手な児童も運動に親しむ機会を設けている。さらに、運動委員会の自主的な校庭整備などの活動や、クラブ活動に新たな運動系の内容を加えるなど、学校の特徴を生かした取組がなされている。 このように、児童の主体的な取組と、教職員やPTA の「児童にたっぷり遊びの経験をさせたい」という願いが、「学校・児童・保護者の三位一体」の取組として機能しており、子供たちの運動量の確保や、運動意欲を高めることにつながっている。● 児童の主体性を育み体力の向上につなげる 神奈川県平塚市立花はな水みず小学校では、児童の発案で始まった「体力の時間」を学年ごとに週1回実施し、持久走やボール投げなどに取り組んでいる。また、体育委員会では、ドッジボール大会などの楽しいイベントを企画し、学級ごとに練習をして、大会に臨んでいる。どちらも、児童の主体的な取組であり、運動への関心が高まり、体育の授業が楽しいと答える児童も増加した。 このことから、児童が自らの体力等の課題を明らかにし、改善するためにはどうしたらよいかを考え、具体的な活動へつなげていることが、運動意欲を向上させ、運動実施時間を増加させている。● 地域・学校の環境を生かした運動習慣の確立 大阪府大阪市立九条北小学校では、業間の15分休みに「みんな遊び」を位置付け、学級全員で外遊びを楽しむとともに、冬場は「かけ足朝会」やマラソン、縄跳びなどに全校で取り組んでいる。また、小運動場には、一輪車や竹馬などを設置して、いつでも遊ぶことができる工夫や、放課後も校庭を開放し、児童と教員が一緒に遊ぶ環境の整備をしている。さらに、サマーキャンプなどのPTA行事や子ども会活動なども児童たちにとって身近な活動であり、積極的に参加している。 このように、早朝・業間・放課後の時間を有効に活用し、年間を通して、計画的・継続的に遊びや運動、スポーツ活動が盛り込まれ、児童の運動の機会を増やしており、全ての児童が運動や遊びに積極的になり、体力・運動能力の向上につながっている。● 児童と教員が共に創る運動環境 高知県高知市立神こう田だ 小学校では、25 分間の休み時間には、多くの児童が運動場や中庭でボールや長縄、一輪車などの遊具で主体的に遊んでいる。また、朝の会には全学級で「朝の体操」を実施しており、児童の発達の段階に応じて、回数や負荷の掛け方などを各学級で工夫しており、神田小学校の課題でもある柔軟性の改善などに役立てている。さらに、体育の授業改善のための校内実技講習を実施したり、指導力向上のための授業研究を推進したりしており、全教職員の研修体制を構築している。 これらのことから、日常的に運動に親しむことができる環境を児童と教員が共に考え、主体的な活動として実践していることや全教職員が共通理解のもと、体力の向上に向けた施策に積極的に取り組んでいることなどが、運動好きの児童を育み、児童の自己肯定感を高め、体力の向上につながっている。運動への意欲を高める環境整備と学校・家庭・地域の連携小学校 児童が遊んでみたくなる仕掛けを工夫したり、運動やスポーツの機会を教育活動等に位置付けたりするなど、環境を整備すると、遊びや運動、スポーツ活動が児童たちにとって身近なものになり、運動実施への意識が高まってくる。各校の実態に応じた計画を立て、継続的に取り組むことが重要である。取組のポイント●児童が安心して遊びや運動、スポーツ活動に取り組むことができる環境を整備する●児童の運動への意欲を高め、主体的な取組を推進し、運動の日常化を図る●学校・家庭・地域が連携して、児童の運動機会を保証する54 | 第2章 分析結果と取組事例(平成28年度)