ブックタイトル平成28年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査報告書

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概要

平成28年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査報告書

>>>●特別支援学校の取組1 取組時の課題 本校は、知的に障害を有する児童生徒が学ぶ特別支援学校である。体育的内容の授業は、仲間との関わりを大切にし、集団で活動できるように、低・中・高学年の3グループに分かれて行っている。 本年度の健康診断では、小学部全体の22%の児童が肥満傾向(高度肥満が4 名、中度肥満が7 名、軽度肥満が5 名)であった。また、障害の特性上、身体をしっかりと動かすことが難しい児童や、日常的に遊んだり運動したりする経験が少ない児童が多く、高等部卒業後、身体を動かすことがなくなったという話を保護者から聞くことがあり、自ら身体を動かそうとする意欲を育てる必要がある。2 取組の目的(1) 授業や体育的行事で、いろいろな運動を行い、身体を動かす楽しさを経験する。(2) 授業や体育的行事で達成感を味わい、身体を動かすことに対する意欲を育む。1 いろいろな運動を行い、身体を動かす楽しさを経験できる環境の設定(1)指導の形態の工夫 1、2 年生では、遊びの指導として運動遊びを行っており、遊びを活動の中心に据えて身体を動かすことの楽しさを味わうことを目指して支援している。3~6年生では、教科体育において、身体の使い方や体力の向上を目指して支援している。また、日常生活の指導で、「朝の運動」(ランニングやダンス)に取り組んでいる。(2)学習内容表の作成 6 年間を見据え、どのような力を身に付けてほしいか整理し、学習内容表を作成している。各学年部で押さえる内容を系統的に行い、経験する運動に偏りがないように取り組んでいる。2 達成感が味わえる評価の方法(1)「がんばりカード」・「がんばり表」の作成 授業や体育的行事の各運動内容において、児童の実取組時の課題と目的Plan取組の内容Do態に応じた「がんばりカード」等を作成し、教員が評価したり、児童が自己評価したりしている。(2)児童が頑張ったことを発表する場の設定 授業の最後の振り返り活動で、頑張ったことをみんなの前で実際に行う場面を設けている。また、取り組んできた内容を運動会や学習発表会、マラソン記録会などで発表したり、披露したりしている。●工夫したこと……………………………………………(1) 各グループが同時期に同じ内容を実施できるように学習内容表を位置付け、教材・教具、指導方法など小学部全体で共通理解を図り、支援に当たっている。(2) がんばりカード等にどの児童も達成可能な項目を作成し、「できた」「頑張った」喜びを味わえるようにしている。(1)系統的な体育的活動 体育的活動を遊びの指導に導入し、遊びを活動の中心に据えて授業を行ったため、身体を動かすことの楽しさを十分に味わうことができた。その経験をもとに「体育」に発展していくことができた。(2)見える化 体育的内容の活動で、児童が頑張ったことをすぐに目に見える形で評価される経験を積むことで、どの児童も達成感を味わうことができた。また、その達成感が身体を動かす意欲につながった児童が多くいた。(3)教職員の共通理解 学習内容表に基づいて、教職員たちが共に「運動遊び」「体育」の内容を決めていくことで、いろいろな運動を行う経験を積むことができた。(1) 児童の興味・関心、運動能力の実態に合わせて、指導内容の工夫や改善は今後も必要である。(2) 障害の特性を踏まえ、視覚的支援を行い、評価等を行ったが、一人一人実態に配慮したよりわかりやすい評価方法や伝える手段を考えていく必要がある。(3) 身体を動かすことに対する意欲を育むことができ取組成果の評価 Check今後の課題 Action身体を動かす意欲を育む体育的活動愛媛県立今治特別支援学校(小学部)● 小学部児童数……72名(男子47名 女子25名)● 小学部クラス数……17● 小学部教職員数……39名● 地域のスポーツ指導者の活用年間延べ人数……0人94 | 第2章 分析結果と取組事例(平成28年度)