はじめに

とぶことは、走ることと同じく、多くのスポーツに必要とされるのう力のひとつです。でも、とぶといっても、垂直(すいちょく)とび、走り幅(はば)とび、走り高とび、さらにバスケットボールのシュートのときのジャンプ、バレーボールのスパイクのときのジャンプなど、いろいろなとび方があります。図1はこれらのとび方を整理したものです。とぶ動作は、遠くへとぶものと、高くとぶものに分けられます。また、助走を使うか、使わないかによっても分けられます。例えば、垂直とび、バレーボールのスパイクは、どちらも両足でふみ切りますが、垂直とびは助走を使わないですし、スパイクジャンプは助走を使うというちがいがあります。
このように、とび方にはいろいろなものがありますが、上手にとぶためのヒント(コツ)はよくにています。ここでは、新体力テストでも行われている、助走を使わないで遠くにとぶ立ち幅とび、助走を使って高くとぶバレーボールのスパイクジャンプ、そして助走を使って遠くにとぶ走り幅とびを例に、上手にとぶためのコツを考えてみましょう。

図.1【いろいろなとび方】