かけっこ(短距離(たんきょり)走)は、水泳やスケートなどとちがって特別に教えてもらわなくてもできるようになる運動です。でも、速く走れるようになるには、そのための練習が必要です。ここでは、体育の授業で短距離走が速くなった人の様子や、日本のトップレベルの短距離選手たちのお話から、速く走るための練習方法やヒントを紹介(しょうかい)します。
[1] 体育の授業で短距離走が速くなった!
6年生の体育の授業(6回)で短距離走の練習をしたところ、多くの子どもたちの50メートル走タイムがよくなりました。何が変わったのか細かくみてみると、練習後はスタートダッシュや、ゴール前でのスピードが速くなっていました。
どのような練習をしたのでしょうか?
1. スタートダッシュの練習のポイント
(1)速くスタートできる動作をみつけよう!
左右どちらの足でキックしたら速くスタートできるかを見つけてみましょう。
いろいろなスタートダッシュをしてみて、自分がスタートの合図に反応(はんのう)しやすい足、キックしやすい足を見つけます。
(2)スタンディングスタート(立った姿勢(しせい)でのスタート)で、
すばやくスタートできる「用意」の姿勢を見つけよう!
「立ち幅(はば)とび」や「垂直(すいちょく)とび」で力いっぱいとぶ時のように、ひざを曲げる感じでスタートの構え(かまえ)をしてみよう!