水泳(競泳)のトップレベルの選手たちに、下のいろいろな質問(しつもん)に答えてもらいました。
どんなときに楽しさを感じるの?
- ● 自分のベスト記録(タイム)が出たり、 目標が達成できたとき
- ● 遊びの中で、楽しみながら泳いでいたとき
- ● 食事や練習をふくめ、充実(じゅうじつ)した生活がおくれたとき
水泳の楽しさは、水の中で遊ぶことだけでなく、難しい(むずかしい)ことにチャレンジしていくことでも感じられるようです。自分なりに「楽しむ」ことを目指しましょう。
上手に泳ぐためのヒントは?
- ● 自分の感覚
- ● 先生やコーチの言葉
- ● トップレベルの選手やチームメイトの動作(フォーム)
- ● 参考となる本やビデオ
上手に泳げるようになるためには、自分の感覚をとぎすます(向上させる)ことが必要です。先生やコーチのアドバイスをよく聞くこと、トップレベルの選手や自分の泳ぎをビデオにとってじっくりと観察することなどは、上手に泳ぐためのヒントをくれるでしょう。体中で、水を感じながら泳いでみましょう。
調子がいいときはどんな感じ?
- ● ばてずに最後まで泳げた
- ● 水にのっている、水の上をすべっている感じ
- ● 力まず流れるように泳げる感じ
調子がいいときは、水の上にフワフワとのっかっていて、スーッと動いていく感じです。力まずに、水にうきやすい姿勢(しせい)をとることが大切です。
体を水にうきやすくするためのコツは?
- ● キャッチをすばやくする(バタフライ)
- ● 目線を進む方向に向けて思いっきりのばす(背泳ぎ)
- ● 手首を使っておしりの下へ水を入れこむ(背泳ぎ)
- ● 背中が水上に出ていてぬれないように水面に近いところで泳ぐ感じ(クロール)
- ● きついときこそ手をのばす時間を長くする
水をより前方でキャッチしたり、おしり(こし)の位置を高くすることで、体全体を水面近くで平らにすることが大切です。平らな姿勢(しせい)を作るためには、目線(頭)の位置も重要になります。
流れるように動くためのコツは?
- ● 反対側のかたが使えるようになって、流れるように動けるようになった(背泳ぎ)
- ● クロールやバタフライで、力みをぬいて軽くテンポよく泳ぐようにした
- ● 泳ぎにのびが出た
水泳の楽しさは、水の中で遊ぶことだけでなく、むずかしいことにチャレンジしていくことでも感じられるようです。自分なりに「楽しむ」ことを目指しましょう。
子どものころに身につけておきたいことは?
- ● 体のやわらかさ:
うでや足の関節だけでなく、体の中心部分(胸や腰)を大きくやわらかく動かせるようにしていくことが大切です。 - ● 姿勢:
けのびの姿勢で、うで、胴体、足をまっすぐにすることは、立ち方やすわり方にも関係があります。毎日の生活のなかでも、気をつけてみましょう。 - ● 水にたいする感覚:
手のひらで水を感じる能力は、水の中での手のひらの向きや動きの方向、水の流れの速さ、水の圧力(あつりょく)の強さなどの感覚をとぎすますことで身につきます。いろいろな動きをためしながら、くりかえしていくことが必要です。このような感覚を身につけるには、長い時間がかかります。正しい姿勢や動作だけでなく、水に対するいろいろな感覚を身につけられるように練習しましょう。