「投げる」という動きそのものは比較的簡単にできると言えるかもしれませんが、うまくねらったところや遠くに投げるのは、なかなか難しいものです。投げ方をまちがえると肩やひじを痛めることもありますので、上手に投げるための方法やヒントを参考にしながら、少しずつ正しいフォームを身につけましょう。
ボールの大きさや片手または両手を使うかの違いにより投げ方もいろいろとありますが、まずは、片手で投げるか両手で投げるかという点に注目して見ていくことにします。
[1] ボールの投げ方…「片手で投げる」
野球ボールやテニスボールなど比較的小さなボールとドッジボールやバレーボールなどの比較的大きなボールに分けて見てみましょう。基本の投げ方はオーバーハンドスロー(上手投げ)です。手の大きさ、ボールの種類によっても、細かい部分に違いが出るかもしれませんが、基本は同じです。右ききの人を想定してお話しますが、左ききの人は左右逆で学んでください。
小さなボールのにぎり方のポイント
野球ボールを例に見てみましょう
ボールは深くにぎるのではなく、親指、人差し指、中指で浅くにぎります。薬指、小指は曲げてボールにそえます。ボールを深くにぎると手首から先がうまく使えないため、スピードが落ちてしまいます。ボールのぬい目に指をかけるとボールがよく回転します。いわゆる伸びのあるストレートを投げる場合は、この回転が重要になってきます。
大きなボールのにぎり方(持ち方)のポイント
ドッジボールを例に見てみましょう
上手くボールを投げるには、からだ全体の力をボールへしっかりと伝える必要がありますが、小さなボールでは指先からボールへ力を伝えるのに対して、ドッジボールなどの大きなボールは、5本の指やてのひら全体でボールに力を伝えるように意識してにぎりましょう。
上手なボールの投げ方
チェックポイント!
Let`s Try!
昔遊びなどいろいろな遊びを体験して、楽しみながらいろいろな動きを身につけましょう。例えば、紙ひこうき。この動きは、肩やひじをうまく回転させることが必要なことから投げる動作と似ており、あそびの中でスムーズなうでのふりを自然と身につけることができます。ぜひ、試してみてください。